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記憶のルール2 イメージを思い浮かべる

目次

イメージの力

記憶をするのには文字情報や音の情報よりも視覚的イメージの方が覚えやすく思い出しやすいという特徴があります。

しかし私たちが覚えたい情報は教科書やテキストの文字情報だったり講師の話などの音の情報の方が多いですよね。

この文字や音の情報をイメージに変換するのをイメージ化と言います。記憶力向上の極意はこのイメージ化にあると言っても過言ではありません。それほどまでにイメージの力は強大です。

記憶力競技者は必ず覚える対象をイメージ化して覚えてます。

イメージ化の方法

ではイメージ化はどうするのかというとやり方は単純です。文字情報や音情報を頭の中でイメージを思い浮かべるだけです。

とは言っても一つの言葉でも思い浮かべるイメージは人によって違います、例えばりんごという言葉をイメージ化するだけでも実にさまざまな映像を思い浮かべることができます。

私がパッと思いついただけでもこれだけの種類のりんごのイメージが湧きました、言葉だとりんごだけですがイメージに変換するとなると思い浮かべるイメージはこんなにも違うのです。

ではどのイメージを思い浮かべればいいのかというとあなたが一番印象深いと感じるイメージです。

リアルな写真のようなリンゴが一番印象に残るという人はリアルなりんごを、イラストで書かれたようなりんごが印象に残るという人はイラストのようなりんご、りんごのキャラクターみたいな擬人化されたりんごや魔女が毒のあるりんごを持っているような映像が印象深いという人はそのイメージを選択するのが好ましいです。

つまりリアルなイメージでもデフォルメ(変形)されたようなイメージでもどちらでも構いません。

しかし一つの言葉からより多くの種類のイメージを思い浮かべられる方が記憶には有利です。

りんごと聞いて最初の画像のようなリアルなりんごだけしか思い浮かばない人よりもさまざまな種類のりんごを思い浮かべる方が記憶に残りやすいイメージを残せる可能性が高くなるからです。

次に情報をイメージ化するときによく使う方法を何種類か紹介します。

イメージ化の種類

  • リアルなイメージ    忠実にりんごの形や色を再現
  • 擬人化したイメージ   りんごから手や足を生やして人っぽくするなど
  • デフォルメしたイメージ 馬鹿でかいりんごや一部かじられたりんごなど形を変える
  • 連想されたイメージ   りんご→毒りんご→魔女などと連想して 魔女をイメージするなど

イメージ化の実践

では実際にやってみましょう、次の単語を頭の中でイメージを思い浮かべてください。

1りんご 

2ゴリラ

3ミシン 

4車 

5飛行機

どうでしたか?あなたはどんなイメージを思い浮かべましたか?

上記の【イメージ化の種類】を参考にして一つだけのイメージだけではなくなるべく複数の種類のイメージを思い浮かべてみましょう。

言葉をより早くより思い出しやすい形にイメージ化するのが記憶力向上に大きく関係しています。

最初はうまくイメージできなくてもイメージに変換しようと意識することであなたの脳内に電気信号が走ります、この電気信号を送るスピードと量はトレーニングにより成長します。

筋トレをすることで筋肉が大きく発達するように脳もトレーニングによって神経細胞はより大きく太くなります。

言葉からイメージに変換する意識を持つことであなたの潜在的な記憶力を刺激しましょう。

イメージ化しづらい言葉

もう一度テストです、次の単語を頭の中でイメージ化してみましょう。

1権利 

2同意 

3気候変動 

4ロジカル 

5経済産業省

どうですか?途端に難易度が跳ね上がりましたよね?

最初のテストは実際に見たことがあるものでイメージもすぐに思い浮かんだかも知れませんが2回目のテストは決まった形がある訳ではなく実体のない言葉なのでイメージ化するのに工夫が必要です。

実体のない言葉はその言葉から連想されたイメージを思い浮かべる方法が役に立ちます。

例として1から5までの言葉をどうやってイメージ化するか私のイメージを参考にしてみてください。

1権利は自由に行なったり他人に要求できる資格という意味なのでプラカードを掲げてデモを行なっている人の姿をイメージ

2同意は握手をしている人の姿をイメージ

3気候変動は北極の氷が溶けている様子

4ロジカルは偉い学者が討論している姿

5経済産業省はスーツを着ているおじさんたちがお金を金庫で管理している様子

これも人によって想像するイメージは様々ですが重要なのは言葉の意味から実体のあるイメージを思い浮かべることです。

イメージしにくい言葉はその言葉から連想されるイメージを変換していきしっくりくるイメージを思い浮かべてください。

ここでイメージ化するまでに時間がかかる、イメージなんて思い浮かべなくても言葉を覚えられるという人もいるかも知れません。確かにその通りイメージがなくても何度も同じ言葉を見たり聞いたり意味を知ることでその言葉を覚えることはできます。

しかし記憶力=より早く多くの情報を覚えて記憶の定着を測るという観点からはイメージを思い浮かべることで文字情報だけで覚えようとするよりも圧倒的なアドバンテージがあります。

最初はイメージ化するのが難しくて時間がかかるかも知れませんが意識することで必ず頭の中に映像が浮かんできます。イメージを思い浮かべる速度も鮮明さも何度か繰り返すことで実感できるレベルで成長していきます。

イメージで覚えるのはどの分野でも共通して記憶の助けになってくれます、これを利用しない手はありません。

右脳タイプと左脳タイプ

小説を読むのが好きな人で読んでいる本の内容が頭の中でドラマのようにキャラクターが動き映像が流れてくるという人がいますがこれは非常にイメージ化が得意な人です。

小説を読み文字情報を頭の中で映像を思い浮かべる習慣があることで無意識にイメージ化の能力が発達していったとも言えます。

この章のテーマであるイメージ化ですが得意な人と苦手な人がいます。

得意な人は右脳タイプ、苦手な人は左脳タイプと言えるでしょう。

右脳タイプ イメージや映像を思い浮かべたり感情をコントロールするような機能を日常的に使っている可能性が高い。

左脳タイプ 分析や論理的な思考などを司る機能を日常的に使っている可能性が高い。

脳は筋肉と一緒でよく使う方が発達します。つまり右脳タイプの人は無意識にイメージ化が得意になっているのです。

左脳タイプの方は記憶のトレーニングをしても最初は苦戦する可能性があります、なぜなら普段無意識的にイメージを司る右脳よりも言語を司る左脳を使うことが多いのでイメージ化になれていないのです。

ちなみに私も苦戦した左脳タイプです。

しかし落ち込むことはありません、トレーニングを継続すれば着実に確実に能力はアップします。意識的にイメージ化のトレーニングをすることにより右脳の力を引き出すことができます。

トレーニングを続けていくと今まで味わったことのない未知の感覚が訪れます。頭の中に強くイメージを思い浮かべなくても映像が残っているような感覚です。この感覚が現れる頃には今までの数倍の記憶力が備わっていることでしょう。

まとめ

  • イメージ化が記憶力強化の要
  • 色々な種類のイメージ化ができるようになると有利
  • 実体のない言葉も実体するイメージに変換することで記憶しやすくなる
  • イメージに変換する練習をすることで脳の細胞は成長する

実践が大事です、あなたの想像力をかきたてるようなイメージを思い浮かべるように意識することであなたの記憶力はどんどん良くなって行きます。本を読むとき、ネットの記事を読むときなど言葉をイメージに変換するように習慣づけましょう。

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