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記憶のルール3 関連づける

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記憶の手がかり

何かを思い出すときにはその情報と関連している手がかりが必要になります。

日本で一番高い山は?という問いに対してパッと富士山という言葉が思い出されますよね。

この日本で一番高い山という部分が富士山を思い出す手がかりになっている訳です。

他にも富士山を思い出す手がかりになる情報は静岡県と山梨県にまたがっている山、銭湯によく書かれている山、上部が白い雪に覆われている美しい山などが考えられます。

これらは富士山と関連づけて覚えられている情報です。この関連づけられている情報のおかげで富士山を思い出すことができます。

逆にいうと富士山という言葉だけ知っていても富士山に関連する情報(手がかり)を知らなければ思い出すことはできないということです。ですがそのことを知らず言葉だけ単体で覚えようとしている人をよく見かけます。

例えば歴史のテスト勉強で【墾田永年私財法】という言葉だけ覚えてもそれに関連する情報を覚えなければテストの問いに答えられませんよね?

しかし重要語句をとにかく覚えようと墾田永年私財法、墾田永年私財法とブツブツ呟きながら覚えるようなやり方をした経験がある人は多いのではないでしょうか。

ここで覚えておくべきポイントは2つです

  • 何かを思い出すときには手がかり(思い出したい情報に関連づいた情報)が必要
  • 覚えるときには単体で覚えるのでは無く手がかりになる情報と組み合わせて覚える

関連づいた情報は覚えやすい

ここでテストをしてもらいます、30秒で次の言葉を覚えてください。

テストA

1亀 

2チキン

3トラック 

4冷蔵庫 

5トマト

30秒経ったら答え合わせです、上の言葉が見えないように目をつぶって回答してみてください。

どうですか?覚えられましたか?全て覚えられた人も外してしまった人もいるでしょう。

ではもう一度テストをしてもらいます。次の言葉を30秒以内に覚えてください。

テストB

1かぶ 

2お爺さん

3お婆さん 

4孫 

5犬

同じように30秒経ったら答えを見ないように目をつぶって回答してみましょう。

どうでしょうか思い出せましたか?

気づいた人もいるでしょうがこれは童謡の大きなかぶに出てくる登場人物です。

かぶを引っ張るお爺さんそれを引っ張るお婆さんそれを引っ張る孫それを引っ張る犬というように歌が続くのですが最初の問題に比べて覚えやすかったのではないでしょうか?

歌を知っている人にとってはかぶを引っ張る姿などもイメージもしやすかったでしょう。

また大きなかぶの歌を知らなかったとしても、お爺さんとお婆さんと孫は家族というカテゴリーに分けられ犬もペットとしてみればこれらは家族に関連している情報です。誰か一人思い出せれば芋づる式に思い出すこともできたでしょう

テストAの意味もカテゴリーもバラバラな情報に比べるとかなり覚えやすかったはずです。

つまり自分の中ですでに関連づいてる情報は記憶に残りやすいということです。

しかし我々が覚えたい情報は全て関連づいているものとは限りません。それをなるべく連想しやすい形に変換するテクニックをお教えします。

関連づけて覚えるテクニック

テストAの5つの言葉を思い出しましょう 1亀 2チキン 3トラック 4冷蔵庫 5トマト

この情報が関連づいていて覚えやすいという人はまずいないと思います。

このようなバラバラな情報でも関連づけるテクニックはあります、イメージを覚えやすい形に変換して組み合わせてしまうのです。

実際にやってみましょう、1亀と2チキンのイメージを組み合わせてみましょう。亀がチキンを食べてるところなどが想像しやすいですよね。

亀は二足歩行にして手で骨つきチキンを持って食べているところをイメージしてもいいですね。このように関連性のない亀とチキンもイメージ化して組み合わせてしまえば覚えやすい形になります。

同じように3トラックもイメージを組み合わせて行きましょう。これはチキンを食べてる亀がトラックの荷台に乗っている姿なんかを想像してもいいでしょう。

続けてその3トラックと4冷蔵庫のイメージを組み合わせます、あなたはどんなイメージで組み合わせますか?

私は走っているトラックが道に置いてある冷蔵庫にぶつかってしまうイメージを想像しました。

さらにぶつかってしまった4冷蔵庫から5トマトが大量に出てきたというようなイメージを組み合わせました。

どうでしょうか?バラバラだった単語の集まりで覚えにくい情報もイメージで関連づけてしまえばかなり印象に残る覚え方ができたのではないでしょうか?

このときに組み合わせるイメージは自然なつながりが無くても大丈夫です、むしろ突拍子な組み合わせの方が記憶に強く残ることがあります。

例えば1亀と2チキンのイメージを思い浮かべるときに亀が風呂桶いっぱいのチキン風呂に入っているとか亀の甲羅を叩き割ったら大量のチキンが出てきたとか大袈裟なイメージ作りをして記憶に残すというのは記憶力競技者でもよく使うテクニックです。

また一度自分の中で関連づけてしまった情報は忘れにくく、次回に同じような情報を覚えるときにより覚えやすくなります。

新しいことを覚えるときはまず覚えたい情報が関連づけられている情報か否かということに注目してください。

すでに関連づけられている情報はスムーズにイメージが連想できると思います。関連づいていない情報は今回行った方法でイメージを組み合わせて覚えやすい形に変形してあげることで効率的に記憶することができます。

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